製品(4) おおっ ゆがむ日本列島!

Update 2006.4/22

 

何に使うの?

  海山や海嶺、海洋性島弧といった様々な海の地形。でも、それは普段の生活とはまったく関係しません。どっか遠い別の星の話のような気すらします。でも本当は身近な存在なのです。それを実感してもらうための模型です。

海山(かいざん)と海山(うみやま)

実際には、これ以外にたくさんの海山やら海嶺がぶつかってきていて、なんだかたいへんですな。

  皆さんご存じのように、日本列島の下にはどんどんと海洋プレートが沈み込んでいます。そんでその表面は完璧に平坦というわけではなくデコボコしてます。ハワイ島のような海底からの比高8000m級の超巨大海山は稀だとしても、比高1000m級の小海山ならけっこういたるところに散らばっています。そしてそういった大海山も小海山もプレートに載ってきて、日本列島の下に沈み込んでいきます。

 

  プレートに載ってやってくるのは、海山ばかりではありません。島弧や海嶺もやってきて、ぶつかります。伊豆半島が約100万年前に本州に激突して(ココ参照)、南アルプスができ、四万十、秩父、三波川帯といった地質帯もグニャーってひん曲がったって話は皆さんも聞いたことがあるでしょう。もっと大きな例としては、インド大陸が有名です。インド大陸も約5000万年前にユーラシア大陸に衝突し(ココ参照)、ユーラシア大陸は変形するわヒマラヤ山脈は隆起するわ東アジアの気候が変化するわの大騒ぎだったそうです。それからアリューシャン列島は北海道に激突しており、おかげで島弧がめくりあがり、日高山脈ができ、高圧変成岩やマントルの破片といった地下深部の物質が地表に顔出しています。九州パラオ海嶺も宮崎県沖に衝突しています。

  こういった海底のデコボコの衝突や沈み込みは、巨大地震の分布にも影響を与えていると考えられています。四国沖の南海地震の震源域深部には巨大な海山が存在することが確認されてますし(ココ参照)、東海地震のエリアには、伊豆小笠原島弧に起因する海嶺(ココ参照)が存在します。

  と、いうわけで海底地形は私たちの生活と無関係ではありません。山々を見るにつれ、ビルを使うにつれ、地震を感じるにつれて、海底地形とのつながりを感じ、敬い、尊び、畏怖し、親愛の情を深め、感涙に咽びましょう。うおおおおお(やりすぎ)。

どんなん?

動画を見てみよう!
 1、伊豆半島の衝突
 2、 海山の沈み込み
 3、海嶺の沈み込み

  スポンジで日本列島を作って、そこに海山や海嶺それに島弧などを衝突させて、日本を変形させるというシンプルなおもちゃです。でも、これの何がいいって、スポンジの感触がいいんですよ。スポンジの表面に地質図がプリントしてあり、こいつがいい感じで、くにゃあって曲がる感じがたまんないのです。

 

工作のポイント

  この工作は、いかにしてスポンジの表面にきれいに日本列島を印刷するかが最大のポイントです。紙にプリントして貼りつけると、変形させたときにクチャクチャってなるのでダメです。かといってスポンジ表面に印刷することはできません。そこでアイロンプリントを使いました。あのTシャツにプリントを貼り付ける、アレです。これだとお手軽にインクジェットプリンタで印刷して、スポンジ表面にアイロンでくっつけることができます。アイロンプリントが布でなくて、スポンジ表面に直接くっつけることができる事を発見した点が重要ですな。我ながら偉いなあ。

  そのほかのポイントとしては、透明アクリル板をベースにしています。この板にスポンジを接着してあります。これはスポンジをしっかり固定するという目的のほかに、海山や島弧等の衝突させるパーツの擦り傷から海底地形のプリント表面を保護するという役割があります。また、アクリル板を使うことで見栄えも良くなります。

全体の見取り図。単純な構造ですが、細々と手間がかかります.
 

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